シェアハウスどこまで使える
なぜいま、おいしい部屋探しなのか。
なぜいま、引っ越しを奨めるのか。
それは、ようやく借り手のあなたに有利な時代になりはじめたからです。
この数年、不動産バブルが弾け、借り手の数よりも物件の数が上回るようになりました。
全国的に賃貸市場の需給バランスが崩れたわけです。
戦前からの長い間、「貸してやる」という意識を持ち続けていた家主さんたちも、借り手のみなさんを「お客さま」として見るようになりました。
考えてみれば、一般ビジネスではお金を支払う方がサービスを受け、優遇され、「お客さま」扱いされて当然なのです。
しかし不動産業界はいびつな構造になっていて、お金を受けとる大家さんの方が優遇されてきました。
物件があふれ、余るようになり、ようやくこの構図が全国的に崩れはじめています。
そして、不動産業界全体の意識が変わりはじめたのです。
では、借り手にとって有利な時代とはどのような時代なのでしょうか?あなたがずっと住みたかった理想の部屋が見つかるようになりました。
欲しかった広さ、憧れていた設備、必要としていた条件を満たす物件が、リーズナブルな賃料で借りられるようになったわけです。
礼金という古い慣習も無くなりつつあります。
お客さまであるはずの借り手が「お礼」のお金を払う必要はないということに、誰もが気づきはじめたからです。
更新料という慣習も考えなければならないでしょう。
空室の嵐が吹き荒れているいま、契約更新してもらって「ああ、有り難い」と感じるのは大家さんの方です。
にも関わらず、いまだ「更新料」という追加費用を支払っているのは借り手であるあなたです。
おかしな話だとは思いませんか?いまはこうした慣習に囚われる必要がなくなりつつある、そんな時代なのです。
時代はさらに変わりつつあります。
あきらめと妥協の部屋探しはもうやめましょう。
意味のない慣習に縛られることもよしましょう。
払う根拠のない賀用は払うのもよしましょう。
新しい時代の、新しい部屋探しをはじめましょう。
ここには、借り手有利の時代性を活かすポイント、より自由で、気持ちよく、楽しく暮らすためのノウハウをたくさん載せてあります。
あとは行動に移すのみです。
いい部屋を探すためには、あなたにとってどんな部屋が「いい部屋」なのかを明確にしなければなりません。
まずはあなたの「〜が欲しい」と「〜したい」を掲げてみましょう。
以下の3点をヒントに、あなたが家でどんなことをし、どんな生活を送りたいのかを考えてみてください。
たとえば「落ち着いた寝室が欲しい」「ゆっくり映画観賞がしたい」「友だちを呼んで騒げるリビングが欲しい」「設備充実のシステムキッチンで料理がしたい」などが浮かび上がってきます。
これらの要望が満たせる場所が、あなたにとって100点満点の部屋です。
では、さらに具体的に、理想の部屋のイメージを描いてみてください。
すると、こんな環境が浮かび上がってくるかもしれません。
都内の人気エリアで探してみると、このタイプロの部屋は賃料が9万円ほどになります。
あなたに支払える資金力があるのであれば、部屋探しはこれで決まりです。
しかし、実際にはあなたが支払える賃料の範囲内でなければなりません。
そこで、賃料8万円でこんな部屋を見つけたとします。
さて、あなたはどんな判断を下すでしょうか。
A北向きだが、駅から近く、環境がよく、設備も充実している。
こんなやりとりをしているようでは、一生かかってもいい部屋は見つかりません。
というのも、駅から近かったり、オートロックだったり、人気のエリアにあったり、南向きであったり、収納が広かったり、どの部屋でもどこかしらいい部分を持っているから同じことをいっているように見えますが、実はAは加点法で部屋を評価しており、Bは減点法で評価しています。
失敗しがちなのがAのタイプロです。
というのも、部屋を選ぶ際に大切なのは、「あるものを評価する」ことではなく「ないものを見抜く」ことだからです。
Bいい物件だが、システムキッチンがない。
北向きなのが残念。
結論80点くらい。
あなた「そうですね。
いい物件ですね」これが減点法の考え方です。
部屋に足りないものを減点して評価していけば、必然的に部屋の欠点に注目できますので、あなたにどんな不自由が生じるかが見えてきます。
つまり、どんな失敗につながるかが予測しやすいというわけです。
部屋を見る際にはまず、なにが足りないかを見つけ出しましょう。
たとえば「駅から20分もかかる」「収納スペースが少ない」「ウォッシュレットがない」などの欠点を見つけ、100点から減点していきます。
すると、「いい部屋だ」と評価できるものは案外少なくなるはずです。
もちろん、最初から「オートロックはいらない」という人は、オートロックがなくても減点対象にはしません。
逆に、「畳の部屋が欲しい」という人であれば、あなた「そうですね。
でも収納が少ないですね。
キッチンも狭いですし」です。
たとえば都内の駅周辺(S区)ですと、近年ではワンルームの空室が500件近くあります。
賃料がリーズナブルなものもあれば、駅から近いものもあり、築年数の浅いものあります。
どれもが「そこそこいい部屋」で、選びようがありません。
あなたの「〜が欲しい」と「〜したい」をはっきりさせ、あなただけのモノサシで物件の価値を測っていけば、部屋探しはそれほど難しいものではありません。
たとえば5年、9年前であれば、借り手という需要と物件数という供給のバランスが取れていたため、「いい部屋が見つからない」と嘆く人たちもいました。
しかしいまは物件があふれています。
需要に対して、供給があふれてあふれてしょうがない時代です。
つまり、探せば探すほどあなたの「〜が欲しい」と「〜したい」を満たす部屋と巡り合えるチャンスが大きくなり、探し続ければ、理想の部屋が必ず見つかる時代になったということです。
ちなみに、本気で探さなくても見つかるということではありません。
本気で探すだけの価値がある時代だということです。
たとえば、高くて住めないとあきらめていた人気エリアに住むことができるかもしれません。
時間を犠牲にして広い部屋を求め、会社まで1時間かけて通勤していたみなさリングを減点対象とします。
基準はあくまで、あなたの「〜が欲しい」と「〜したい」です。
ん、同じ広さの部屋が通勤別分圏内に見つかるかもしれません。
狭いワンルームに一の電気コン、ベッドに腰掛けてわびしい食事をしていた毎日から、ソファが置け、システムキッチンもある部屋に同じ家賃で引っ越せる、そんな時代なのです。
左の頁、グラフーは、1963年から現在までの物件供給量と需要(総世帯数)を表しています。
平成n年では、供給が5万戸を超えているのに対し、需要は4万4000。
これを一世帯あたりの住宅数で表すと113%となります。
世の中にある家の過%は空き家になっているということです。
かといって供給が少なくなることは、今のところありません。
空室過多だろうが、借り手不足だろうが、建て続けられるのです。
しかも、これから先、さらに少子化が進み、日本の人は減っていく傾向にあるわけですから、物件はさらに過剰供給となり、余り余ってどうしようもない状態がくることが予想できます。
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